西遊記事変
悟空・八戒・悟浄の三人を弟子に、はるか天竺へと旅立った玄奘三蔵の大冒険……というのは当然天帝とお釈迦様の共同プロジェクトなわけでありまして、現場では中間管理職が悪戦苦闘している……というのがこのお話。いわば『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』の西遊記バージョンです。
主人公はベテラン仙人の李長康。もはや出世もなかば諦めた彼が、天竺雷音寺のエリート美女官僚の観音菩薩と組まされて、玄奘三蔵の大冒険をプロデュースすることになる、というのがその粗筋。
なんでまた上層部は孫悟空なんぞを選んだのか、八戒と沙悟浄の人選はあれでいいのか、いやそもそも孫悟空はホンモノなのか? という謎を追いつつ、迫り来る納期、増大する予算、数々の突発事故に対応しながらひたすら天竺を目指す一行。その果てに彼らが見るものは――
いや大変に面白かったです。子供向けの『西遊記』のストーリーをご存じなら楽しめると思いますので是非ご一読を。

