もっと文学的に懊悩してみる

ところで、「天使大戦エンゼルギアTRPG」を読んで、何度も何度もえずきそうになり、それでも読み通した人がいる、という話を人づてに聞きました(ですので誇張があるやもしれません)。
これを受けて思い出したのは、中学に上がったころ、自慰の材料にするために父親の書棚から発見したマルキ・ド・サドの「悪徳の栄え」を読んだ時の衝撃です。*1圧倒的な本でした。嫌悪、嘔吐、屈辱、絶望、そして欲情。何度も何度もページを閉じながら、何度も何度も読み返し、気が狂うほど読み、読むたびに打ちのめされ、耐えられなくなった私はその本をついに火にくべました。

であれば、エンゼルギアは文学の高みに達しているということです。井上純弌という作家はほんとうにすごい。それを支える、渡辺ヒロシ氏や中村やにお氏や幾多のスタッフは素晴らしい。それを支えて育てて伸ばしていくファンというものはもっともっと素晴らしい。
一冊のルールブックはそこまで人の心を打つことができる。
小生の原稿はそうか。そうなれるか。ならねばならない。心からそう思います。戦おう。もう引かないぞ。書かずにおれるものかッ。

*1:父親の書棚から大量のSM小説が出てきたことによる衝撃はまた別として