それは、まったくの異形であった。 目は満月のごとくに丸く、伸びた牙はイノシシのようで、筋肉ときたら羆よりも隆々としていた。仕立てのよい絹の羽織は中からはじけ飛び、赤銅色の肌がむき出しになっていた。 その巨体が長さ三尺の大太刀を構える姿は、ま…

なにぶん休んでおりました分の仕事の穴埋めに追われております。 なるべくお客様にご迷惑をおかけせぬよう着地したい所存。とはいえ、何かあったほうがよろしかろう、と思いまして、蔵出し企画を。 企画書に載せましたイメージ小説です。「こういうものもあ…