メタルヘッド・エクストリーム

メタルヘッド エクストリーム (Role & Roll RPG)

メタルヘッド エクストリーム (Role & Roll RPG)

ついに出ました! メタルヘッドの続編、第三版にあたります『メタルヘッド・エクストリーム』であります。
簡単にご説明申し上げますと、最終戦争と天変地異で荒れ果てた北米大陸を舞台に、完全義体のフルボーグやら、スーパーマシンで武装した走り屋やら、超能力者やらハッカーやらが入り乱れて“ハンター”というプロフェッショナル組織を結成し、悪党どもをなぎたおしミュータントをぶちのめし、さまざまな危険に立ち向かうサイバーアクションRPGの草分けであります。
今回はその最新版。もちろん、ルールブック一冊でキャラクターメイキングも戦闘もメカニックもハッキングもすべてこなすことができます。世界設定も完備しておりますので、「メタルヘッドって何よ?」という方も大丈夫でございます。


本作は高平先生の総指揮の元、あたくしが主に装備パートとデータの仕切りとマスコンバット、三輪さんがルール、重信マンと梶岡マンが細かいデータ調整やデバッグ、そしてもちろん高平先生と銅大先生の黄金コンビがワールドとシナリオ、という流れで作業を行ないました。
思い起こせば『メタルヘッド』はあたくしがミリオタになったきっかけそのものでありまして、今回の仕事もスケジュール的には無理をしてわざわざ入れてもらった、というほど思い入れの深い仕事でございます。
そのため今回はとにかく道楽に走った作り方をいたしまして、まずありとあらゆるサプリメントはもちろん、RPGマガジンの記事やら、井上先生の落書きやら、GFの記事やら、作業の終盤になって一足早く出版された姉妹編『D20メタルヘッド』やらの装備を片っ端から全部作ってバランスを取ったあとに厳選してルールブックに載せる、という普段ならやらないような手間を掛けて作業をしております。
従ってあたくしのハードディスクには、ルールブックに掲載されたものの2倍ほどのデータが入っております。これらの装備が*1世に出るかどうかは皆様のご声援次第でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

*1:もちろん、TRPGというのは装備だけではありません。他にもいろいろ作ったのに乗せられなかったものは山ほどございます

エル=ネイシア

ええ、もう十五年ほど前になると思うんですが、時のRPGファンてえものはだいたい『コンプRPG』派と『RPGマガジン』派に別れていたように記憶しております。
あたくしは断然とコンプRPG派でした*1。その時の目当てというとこれはもうきら星のようですが、その中で『ルナル・サーガ』や『妖魔夜行』、『三国志演偽』と言った傑作群に勝るとも劣らず、当時中学生だったあたくしの鼻息を荒くしておりましたのが、かの『超女王様伝説』でございます。
あたくしと加納くんはたいへんこれが好きで、菊地さんといえば超女王様伝説、主八界といえばエル=ネイシアというくらいの勢いでありました。『セブン=フォートレスAP』の付属シナリオで、あたくしがシーダ、加納くんがナルシスというひどいメンツでキャンペーンをクリアしたのもよい思い出です*2
その『超女王様伝説』の世界を扱ったソースブックがこの『エル=ネイシア』でございます。


しかしながら諸般の事情であたくしが『エル=ネイシア』に関わることはできませんでした。
そこで、後輩の重信くん*3のところに押しかけまして、秘蔵の『超女王様伝説』のグッズを押しつけ、細かい元ネタをつぶさに解説し、いかに下僕であることが素晴らしいか、下僕のプレイがどのようなよろこびに満ちているか、ということを力説し、彼が立派な下僕になるまで説得を行なったところ、資料提供という形でスペシャルサンクスに名前が載っております*4
なんとなくさらし者のよーな気もしますが、あまりに気にしません。

「対戦表を見て、負けと書いてあったら死ぬ特技」「コンプRPGに投稿する特技」「誤植戦士」などの数々のネタもいつか収録されるものと盲信しております。

*1:なんでメタルヘッドやFローズの記事があるRPGマガジンじゃないんだ! と言うなかれ。当時の小遣いではどっちか一冊が限度だったのです。もちろんRPGマガジンは友人のを読んでました

*2:両方ともコンプRPG版超女王様伝説コミック版のキャラ

*3:本書のデータをほとんど仕切った男。データ面においては三輪の直弟子と言って良い

*4:一部、誇張があります