ポーランド対レバノン
２ちゃんねるの卓上ゲーム板で頂いたネタ。面白そうなネタなのですが、完全に板違いなのでこちらで。*1
ええと、まずポーランドがレバノンに対して侵攻を行う場合、レバノンを実効支配しているシリアに対する多国籍軍という名目で派兵することになろうかと思います。アメリカがイラク相手にやったのと同じやり口ですね。ただしポーランド軍には渡洋作戦を行えるだけの戦力がないので*2、米軍の協力は必要不可欠でしょうが、このアラブ情勢においてアメリカが中東の不安定化に手を貸してくれるとはちょっと思えません。
で、よしんば侵攻して会戦に勝利したとしても、待っているのはイラク同様の泥沼です。いつ果てるともないゲリラ戦に苦しみ、名目上だけ占領している、というのが関の山でしょう。純軍事的勝利、つまり戦略目標の達成からはほど遠いかと。
で、戦略目標自体が考えつかないので、どうやったら達成できるかもわからんですし（笑）。
あとまぁどれだけレバノン人を殺したところで、戦費であの世行きになることは間違いないですしね。「戦争とは札束をくべて汽車を走らせるようなもの」（押井守）というあのあれです。偵察ヘリ一機を上空警戒に当たらせるだけでウン百万円、兵士一人一人の弁当代だけでウン千万円という金がなくなるのが戦争なわけで。そんな金は貧乏なポーランドにはないですな。
というわけで、ポーランド側からの侵攻という目はなさそうです。
ではレバノン側からのポーランド侵攻はどうか。確かにまぁポーランドはちょっと前まで親米べったりでしたが今はそこまででもありません。結局イラクからケツをまくりますし、イスラエルに肩入れしたおしているわけでもない。もちろんレバノン側からもポーランドに侵攻する手段がありません。せいぜい工作員を送り込んで不正規戦を仕掛ける程度でしょうか。
む、全然面白くなりません。いかんですな。どっちかがゴルゴでも雇うしかなさそうです。
同様に「ポーランドｖｓ北朝鮮」も同じ結果に終わるかと。大平原に軍隊をずらーっと並べてヨーイドンで戦争をすればポーランドが勝つでしょうが、そりゃ単にポーランド軍が平原戦闘に特化しとるだけですしね。
というわけです。ご退屈様。
