物価上昇の折々

資料を漁っておりましたら、『アドヴァンスド・ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』のプレイヤーズハンドブックが出てきました。ええとあれです。ヨロイを着た騎士が馬にまたがり、こちらに向かって一直線に突撃してくる表紙の。D&D4th*1からだと2個まえのおじいさんですね。
当時の僕にはほとんどちゃんと使いこなせず、何度かプレイヤーをやるばかりで終わってしまった本ですが、今読んでも大変な夢が詰まっております。

冒険中に起きる出来事を論理的に、かつゲーム的にディフォルメ*2して記述するいわゆるビッグゲーム的なTRPGとしては、九十年代初頭において、GURPSとAD&D2nd、そしてルーンクエストが日本における金字塔だったのではないか、と思います。

そういえば、当時の定価は7800円、しかもモノクロですから、今のD&D*3は本当に安くなっておるのだなあ! すごいなあ! と思います。ページ数だって今のほうが安いんですよ!

ところで、D&D3rdはVampire:the Masquerade風のオシャレな表紙でしたが、D&D4thはまた2ndにもどって、野蛮な武器を振り上げたドラゴンボーンとムチムチのエロいねえちゃんがこちらに武器を構えている*4という冒険のイメージをがちっと打ちだしたものになっています。どちらも好きなのですが、やはりこう、ドラゴンの巣穴に野蛮人が殴り込んで金品財宝を略奪する、というあのD&D赤箱のあのラリー・エルモアの幻想、そしてAD&Dの思い出からいたしますと、今の版はもう大変しっくり来てにこにこいたします。フォーゴトン・レルム・プレイヤーズガイドの表紙も黒箱っぽくて大好きですよ!

そんなわけで、あたくしが最初に遊んだAD&Dである1st(未訳)の話をしようと思ったのですが、思いの外前置きが長くなってしまいましたのでひとまずこれにて。洋ゲーのイラスト話といえば欠かせないメリサたんとジョン・コッブの話も今度だ!>吉井さんのほうを見ながら

*1:AD&Dの直系なのです

*2:たとえば、転落は10フィートあたり1d6ダメージ。重力加速度とか風とかいろんな要素が絡んでくるんで現実的にはどう、とはいえないけどゲーム的にはこういう処理だよ、とメタ的なロジックがきっぱり書いてあります

*3:5800円フルカラー。両方税抜

*4:これがDMGのイラストとリンクしているあたりは最高です