ひさびさに至高のゲムに出逢う

最高――――。
それ以外に言うことのないゲームにひさしぶりに出逢いました。
レッド・デッド・リデンプション』。
間違いなくこのゲームは、ゲームの歴史に金文字で記す価値があります。
というわけで、Z指定なので以降は大人の話。


これですよ!
男は殺し女は犯す弱肉強食大西部ですよ!
失うものは我が身ひとつ、得るものは全世界、とばかりにフランコ・ネロイーストウッドを足して二で割ったような超カッケエ中年主人公ジョン・マーストンが西部の荒野と動乱のメキシコで撃つ! 撃つ! 撃つ!
無法者も殺す! 革命軍も殺す! 正規軍も殺す! 熊も殺す! そして殺される!
西部劇でやりたいと思ったことが片っ端から出来るわけですよ! 奥さん! まずこれがたまらない。そして西部劇の素養がない人でも、自然に動きが西部劇そのものになるわけですよ! これもたまらない!
難易度もほどよく(なんせ主人公がアホほど強いので)、数倍の敵をばったばったとなぎ倒していく爽快感はたまりません。シングルプレイもさほど長くなく、しかし余韻たっぷりなので社会人に優しいです。

そして物語がですね、ちゃんと古典から最新の西部劇まで踏まえていて、ネイティブ・アメリカンに対する贖罪と鎮魂の意識があり、科学と宗教についての葛藤があり、野蛮と文明の対立とその昇華があり、父親と息子の物語があり、女性の自立があり、共和主義と連邦主義があり、もうありとあらゆるものがあります。
かつ、そういう難しい要素を押しつけがましくなく入れてくるんですね。これがまた本当に素晴らしい。たった百年前の世界、百年も昔の世界。電話も飛行機も機関銃も自動車もあるけれど、それらがまだ遠いおとぎ話のように感じられる世界。詩情すら感じられる美しい映像と、その映像の中を自由に駆け抜けるプレイヤー。
あなたが面白いコンシューマーゲームがやりたいな、と感じているなら、『レッド・デッド・リデンプション』はまちがいなく至高の選択肢です。
そして、もののついでですが、『天羅WAR』や『異界戦記カオスフレアSC』のファンにも是非ですよ! ジョン・マーストンのお前は天羅キャラかカオスフレアか、というくらいの超人アクションはたまらんですよ! これはもう買えと! 君は!

天羅WAR (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

天羅WAR (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

西部劇と時代劇が激突する超SFボンクラ活劇TRPG! アルシャードシリーズ最新作『トライデント』シリーズにも関わっている本作を是非よろしく!

ちょうどこの間マカロニ世界『サンドブロゥ』が追加されたカオスフレアも是非よろしく! 「西部劇でRPGって今ひとつイメージがつかめないな」という方は『レッド・デッド・リデンプション』を遊んでからカオスフレアをやるとよいですよ!

そしてもうだんだん関係なくなってきたけど、『天下繚乱』でお世話になっている鋼屋ジン先生のお勤め先、ニトロプラスの大傑作SF西部劇ですよ!
個人的には和製西部劇のベスト・オブ・ベスト、『続・殺戮のジャンゴ』も是非! 続とかついてるけど別に前作とか存在しないよ!